二十三之巻 「鍛える夏」

今回のお話、かなりのお気に入りです。
たぶん、おいらもそうですが響鬼を見るくらいの子供を持つ年代(30代がメイン?)のお父さんたちは、何かしらかの感慨をもって観ていたのじゃないだろうか。

明日夢轟鬼。立場は違えど「新人」という意味では共通項。二人とも自分がやりたいと思っていることとは違うことを「やらされている」ことに大不満。自分がやりたいことがやれずに違うことをやらなければいけない状況。
若いころ。新人のころ。自分がやりたいことや夢への熱い想いと、現実とのギャップ。

入社して、配属された部署は、自分が希望した部署とはまったく違う、むしろ行きたくなかった部署。部品や製品の品質管理を行う部署。
7年間、嫌々ながらも耐え続け、上司へは転属を希望しつづけた。
上司は半ば冷たく言う。「お前のことは俺が決める」
納得いかなかった。何度も辞めようと思った。

7年目にして、自分が行きたかった情報システム部門へ転属になった。

まったく違う職場で違う仕事をやりだして、気づいた。
自分が7年間の仕事の経験に基づいて仕事をしていること。経験はまったく無駄になっていないこと。むしろ、7年間ずっと同じ情報システム部門にいた同期よりもずっと自分のほうがいろいろな経験をしているぶんアドバンテージをもっていること。

わからないんだよね。
「やらされている」ときには。「やらされている」内容の重要さが。とてもいい経験をしているのに。将来、必ず自分を助けてくれるのに。
わからない。

轟鬼もわからない。なぜ自分が太鼓をやらなくちゃいけないのか。斬鬼さんが過去に太鼓をやっていたことを耳にしても、それに対して何も感じないくらいに。

明日夢もわからない。部長が「ホイッスルはホイッスルで、結構大事なんだから」という言葉の意味も。

無駄なことって、結構少ない。大抵の経験は、いつかなにかの役に立つ。

がんばれ。

思わず、TVに向かってつぶやいた。

がんばれ。

来週の響鬼

ついに響鬼の新フォームがでるようですね。「響鬼 紅」っすか。かっちょええ〜!