でもね。

巷は今回の脚本家変更、けっこうな騒ぎになってるんですね。


実は自分は今までの平成ライダーのプロデューサーが誰とか脚本が誰とか一切気にせず観てきました。


そのうえで、クウガは面白かったし、アギトはなぜか途中で観なくなって、龍騎はマルチエンディングぽい演出が面白かったと思うし、555はかっこよくて好きだったけど最終回のオチがなんか?な感じだったし、剣は映画は面白かったけどTVの最終回は?な感じというのが今までの平成ライダーの感想でした。


で、ライダー同士の闘いとか裏切りとか、あんまり子供に見せたくないなと思う展開が多い最近の平成ライダーに「子供番組としてどうなの?」みたいな印象を強く抱いていたわけです。
大人がみてもつまらないかもしれないけど、やっぱ、子供には自分たちが子供の頃みていたライダーのように「勧善懲悪」のほうが「いいこと」と「わるいこと」の区別を教えるにはいいと思うわけです。


で、ヒビキさんですよ。
「勧善懲悪」に加えて「思春期の成長」とか「頼れる大人の背中」とか、ホント子供に安心してみせられる内容だなと思ってるわけです。
が、劇場版では結局あまり子供にみせたくない要素が盛り込まれてしまったわけで。
だから、TV版はお願いやから、安心して子供にみせられる内容で続けてほしいなぁと思うわけです。


なんか、「子供番組の脚本家の変更ごときにごちゃごちゃ言うな」みたいなこと言われている方もいるようですが、子供の親だからこそ、そう思うわけですよ。
子供たち(ウチの子は6歳と4歳の男の子)には、「いいこと」と「わるいこと」の区別はわかりません。でも、「自分がされたらイヤなこと」はわかるみたいです。だから、自分はお兄ちゃんが弟にいじわるしているのをみたら「お兄ちゃんは、それ自分がされたらうれしい?」と問います。で、やっとわかってくれます。


でも、ヒーロー同士が闘ったり裏切りあったりしたら、子供たちにとってヒーローの行動は正義だから「いいこと」に映ってしまうんです。そこで、親が「今ライダーがやってるのは悪いことだからね」なんて言ったら混乱してしまうし、親としても言いにくい。


子供たちのためにも、ぜひ今までの「いいお話」路線を続けてほしいなぁと思います。
もちろん、子供のためだけじゃなく、自分も熱烈な響鬼ファンとして切に望んでます。
大人だって、純粋で勇気付けられる「いいお話」に飢えてるんすよ。